パールネックレスのお仕立て直し...時期と糸について
真珠のネックレスの糸、ご購入からどの位の期間がたったら糸替え直しをお考えになりますか?
よく、「全然使ってないから糸は大丈夫よ」というお声をお聞きします。
バッグや靴を長く使用していないと、いざ身に着けようと思ったときに思わぬ劣化をしていてびっくり!という経験はございませんか?
それと同じように、パールネックレスの糸も劣化します。
ジュエリー服部では、5年に1回はプロの目で点検をすることをお勧めしております。
切れていなくても、専門家の目で糸のほつれや変色、擦り切れ、緩みなどをチェックをし、切れてしまう前にメンテナンスをすることによって、近々起こるであろうトラブルを未然に防ぐことができます。
お葬式に参列するため、乗った電車の中でパールネックレスが切れてしまい、「バラバラと飛び散った珠を拾うのに大汗かいたわ」なんてお話を聞いたことがあります。
「そのうえ全部拾えなかったので、いくつか足りないのよ」としょんぼり糸替えのご依頼にいらっしゃいました。
パールネックレスのお仕立て方法には、いくつか種類がございます。
まず、昔からの、繊維の糸による「糸仕立て」。
使用する繊維の糸も進化しています。
ずいぶん前には、本絹といって絹の糸でお仕立てしたものが高級といわれていましたが、現在では化学繊維の糸で摩耗に強い強化糸を使用しています。
さらに、繊維の糸ではなく、パールネックレス専用のワイヤー糸も開発され、今では繊維の糸、ワイヤー糸で組まれているものが、6:4くらいの割合です。
この「ワイヤー糸仕立て」と繊維の糸による「糸仕立て」、どちらがいいの?というご質問もよく承ります。
答えは、どちらがいいと一概には言えない、です。
それぞれの糸の特性によって向いている、向いていない場合があるからです。
たとえば、黒蝶真珠や白蝶真珠のように比較的大きな珠のネックレスには、重さに耐える力が強いことから、「ワイヤー糸仕立て」をお勧めしております。
ですが、「私って、外出先でネックレスをはずしてバッグの中にしまって持ち運ぶことがよくあるわ」という方には「ワイヤー糸仕立て」はお勧めしません。
なぜならば、「ワイヤー糸」は張りのある材質なので、丸めたり、ギュッと小さなポーチなどに押し込めると跡がついてしまい、その曲がったところが後々切れる原因となります。
そのため、ジュエリー服部では、真珠のネックレス糸替えを承るときには、珠の種類だけでなく、お客様の習慣も参考にさせていただき、最善のお仕立てをお勧めいたします。
今回はパールネックレスの糸についてご紹介いたしましたが、次回は仕立て方について掲載いたします。
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