ジュエリーリフォーム専門店【ジュエリー服部】 | 血赤珊瑚について - ジュエリーコラム

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血赤珊瑚について

2021/06/30
血赤珊瑚について

日本人にとってなじみの深い宝石といったら何を思い浮かべるでしょう?

真珠?翡翠?ダイヤモンド?その方にとっていろいろと思い浮かべる宝石があると思います。

最近、リフォームのご相談が例年よりもぐっと増えてきています。
昨今の時世でお家にいる時間を利用してお手持ちの宝石を整理されたり、また譲り受けられたり・・・
「ダイヤモンドのリフォームは真っ先に考えるけれど、あとの宝石はどうしたらいいのかしら?」「一体、リフォームするほど価値のあるものなのかしら?」とご相談にいらっしゃいます。


もちろん、どの宝石もその方が気に入ってお使いになっていただけるようにご提案させていただきますが、ついつい皆様が後回しにされる中に、実は非常に価値の高い宝石があります。


それは「血赤珊瑚」。


とくに古い家柄であったりゆとりのあるご家庭には、代々譲り受けられた珊瑚のジュエリーがひとつはあるものです。
日本の海で獲れる血赤珊瑚は、私たち日本人にはとても身近にあった宝石です。
それゆえ、指輪やかんざし、帯留めなど女性を飾る装身具に多く使われてきました。

おそらくニュースなどで見聞きした方も多くいらっしゃると思いますが、乱獲により近年獲れる珊瑚の量が減っています。
珊瑚の生態には、まだまだ謎があり、解明されていないことが多く、残念ながら養殖することができません。
血赤珊瑚などは、1年で1㎜ほどしか成長しないので、丸い珠や楕円の形に研磨できるほど育った珊瑚を獲るには長い長い年月がかかります。
珊瑚には、血赤・桃色・深海・白・古渡りなど、その外見の色やまた獲れる場所にちなんだ名前がついています。

血赤とは、文字通り血のように赤い色。少し黒味がある位の赤が上質と言われています。獲れる場所は、日本の四国、高知県の沖合です。
昔は漁師がその経験と勘で長い綱や網を使い珊瑚を獲っていたようですが、現在では一隻何千万もするチャーター料を払って潜水艦を用意し漁に出ると聞いています。

血赤珊瑚の生息域はとても深い、深さ数百メートルの海底です。その深い海の中では水圧も高く、珊瑚は生育する過程で固く成長していきます。
丸い珠を削り出すにはその珠の3倍の太さの幹が必要です。10mmの珠の珊瑚を使ったリングがあれば、3センチ以上の太さの幹を持つ原木からできたということになります。そんな太い幹を根本に持つまでには、少なくとも50年はかかります。

何という長い年月でしょう?
ひょっとすると一人の人間の一生よりも長い時間生きてきた珊瑚なのかもしれません。

珊瑚は、真珠と同じ生き物の宝石。それだけに、慈しみの気持ちを感じるのは私だけでしょうか?
昔の人は、「血の道に通ずる」といって、珊瑚を女性の守り石として大事にし、特に厄年のときに娘や孫に持たせたものです。
血赤の珊瑚には、原木の芯となる場所に「フ」と呼ばれる白い斑があります。これは、日本の近海で獲れる、つまり四国高知沖で獲れた証です。
欠点と思わず、その「フ」も高価な血赤珊瑚の証明として大事に慈しんでいただきたいと思います。

ご質問やご相談等ございましたらどうぞお気軽にお問い合わせください。
ジュエリー服部ではメールやお電話のほかに、ZOOMやLINEを使ったオンライン相談もお受けしております。もちろんご来店されてのご相談もお待ちしております。

ジュエリーリフォーム専門店『ジュエリー服部』では、経験豊富なジュエリーアドバイザーが在籍しております。ジュエリーリフォームやジュエリーの修理については、ジュエリーアドバイザーが丁寧に接客させていただきます。

創業40年以上のジュエリー専門店ですから、ジュエリーのリフォームや修理について、これまでに培った経験も豊富です。店舗は、東京都港区南青山にあり、最寄り駅である表参道駅から徒歩3分ほどです。

東京都内だけではなく、神奈川県や千葉県、埼玉県などの関東圏や、遠く離れた九州や東北地方からもご旅行のついでにご来店され、ジュエリーリフォームやジュエリーの修理についてご相談いただいております。お近くへお越しの際はどうぞお気軽にお立ち寄りください。

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