7月の誕生石「ルビー」そして「スフェーン」
ルビーの語源はラテン語で「赤」を意味する「ルベウス」 (rubeus) に由来します。
鉱物学名はコランダム。サファイアもその仲間です。
原産地は、ミヤンマー、スリランカ、タイ、ベトナム、カンボジア、タンザニア、マダガスカル、モザンビークなどですが、中でもミャンマー産のピジョンブラッド(鳩の血)と呼ばれる美しいルビーは産出量が大変少なく貴重なものです。
近年ではジュエリーに対する知識も深まり、さらに希少性の高い非加熱ルビーを探し求めていらっしゃるお客様もおられます。
一般的にルビーの結晶はそのままでは美しく発色しないものが多く、昔から加熱処理を施しきれいな赤を引き出しています。
ですが、産出される原石の中に大変稀ではありますが、結晶そのままできれいな赤を発色しているものがあります。それが非加熱ルビーです。
昔から宝石加工の技術として行われてきた加熱処理。その技術開発が進んでいることもあり加熱処理が施されたどうかは簡単には見極められません。
そのため、非加熱ルビーを扱う場合その証明も難しく、専門業者の中には山をそっくり買い取り採掘から研磨まで自社で行い、その過程すべてを証明できるようにしている方もいらっしゃいます。
これは私個人の見解ですが、加熱処理は地球内部で長い年月をかけ起こったであろう変化を人類の英知で再現した、とも言えるので、美しいルビーに対しては無処理でなければならないとは考えておりません。
ですが、処理、無処理に関わらず、本当に美しいものは何か?という知識と経験値は必要だと思っています。
クリアーで信号機の赤、これが私の中の一つの指標です。
ルビーの石言葉は、「情熱」「純愛」「勇気」。
いくつになってもルビーの赤には元気と勇気をもらえる、そんなお声も多く寄せられ、変わらず人気の宝石です。
2021年12月の改定で7月の誕生石に仲間入りしたのが、「スフェーン」。
チタンを含有することから「チタナイト」と命名された鉱物の中で、宝石としての価値のあるものを、宝石名として「スフェーン」と呼んでいます。
スフェーンの結晶の形は、物を割ったり、隙間をなくしたりするための道具である三角形の「楔(くさび)」に似ていることから、ギリシャ語でくさびを意味する「スフェノス/Sphenos」を語源として、命名されました。
宝石としてはまだ認知から日の浅いスフェーンですが、光があたるとその光を分解し虹色に反射するという珍しい性質があり、近年人気が高まってきています。
虹色の反射は宝石学上ファイア、または分光(ディスパーション)と呼ばれる現象で、その光は"ギラギラな"と表現されることもあり、ダイヤモンドよりも輝くとも言われています。
また、見る角度によって違う色に見える多色性を発現することによって色が変化するものもあります。
スフェーンのモース硬度は5.0-5.5度。ナイフで傷をつけることができる硬さです。
低い硬度と高い劈開性を持つため、研磨には高度な技術が必要とされ研磨師泣かせの石とも言われています。
宝石としてのスフェーンには、イエローグリーン、イエロー、深いグリーン、ブラウンなどがあります。
石言葉は、「永久不変」「成功」「幸運」。
パワーストーンとしてもたいへん人気の高い宝石です。
カラーストーンのジュエリーリフォームのご相談が増えています。
ご自分の誕生石を気に入ったデザインにして、常に身に着けることによりお守り代わりになさるのでしょう。
ジュエリー服部では、カラーストーンのジュエリーリフォームを数多く承り、その石の特性や、お客様のライフスタイルに合わせて、多様なデザインをご提案させて頂いております。
ご質問やご相談等ございましたらどうぞお気軽にお問い合わせください。
メールやお電話のほかに、ZOOMやLINEを使ったオンライン相談もお受けしております。もちろんご来店されてのご相談もお待ちしております。
ジュエリーリフォーム専門店『ジュエリー服部』では、経験豊富なジュエリーアドバイザーが在籍しております。ジュエリーリフォームやジュエリーの修理については、ジュエリーアドバイザーが丁寧に接客させていただきます。
創業40年以上のジュエリー専門店ですから、ジュエリーのリフォームや修理について、これまでに培った経験も豊富です。店舗は、東京都港区南青山にあり、最寄り駅である表参道駅から徒歩3分ほどです。
東京都内だけではなく、神奈川県や千葉県、埼玉県などの関東圏や、遠く離れた九州や東北地方からもご旅行のついでにご来店され、ジュエリーリフォームやジュエリーの修理についてご相談いただいております。お近くへお越しの際はどうぞお気軽にお立ち寄りください。