ネックレスのパーツについて ~フリースライドボール~
ネックレスの長さを調節するパーツは、格段の進化をしています。
今でも使われていますが、以前からあるものでは「アジャスター」というパーツが主流でした。
「アジャスター」には2種類あり、ひとつは、チェーンの金具3㎝くらいの所に一か所丸環をつけてその位置で装着することによって一段階短くできる「アジャスター管」。
他に輪の内径が大きい鎖の繋がりである「アジャスターチェーン」。
「アジャスターチェーン」内のどこに引き輪をかけるかによってその「アジャスターチェーン」内で長さを調節できます。
しかし、20年ほど前に登場した「フリーアジャスター」という仕組みにより、画期的にネックレスの長さを調節できるものとしてこちらが主流になってきました。
「スライドボール」というパーツが登場したことで、一本のチェーン内のどこにでも留め金具である「引き輪」の位置を動かせるのです。
球状の金属である「スライドボール」の中にシリコンを入れており、チェーン本体を「スライドボール」に通し、その「スライドボール」は引き輪に連結している、というものです。文字通り、「スライドボール」をスライドさせることによって「引き輪」の位置が変わりチェーン本体内であればどこにでも「引き輪」の位置を固定できます。
「スライドボール」の登場によりネックレスの長さを画期的に簡単に変えられるようになった「フリースライドネックレス」。
一本のネックレスを様々なお洋服に合わせて長さ調節ができるようになったのです。
画期的な「フリースライドネックレス」ですが、弱点もあります。
それは、シリコンを内蔵しているがゆえの「劣化」です。「スライドボール」の中に入っているシリコンが劣化するとストップする力が弱まり、長さを決めた位置がずれてきます。
この弱点は、新たな「スライドボール」に交換することで解決されます。
ただし、シリコンだけを替えることはできず、「スライドボール」ごとの交換となります。
この「スライドボール」を使った仕組みはさらに進化し、「エンドパーツ」をピン状にし、「スライドボール」から抜き差しできるようになったことで、ペンダントのネックレス通しの内径にとらわれず、小さなバチカンにも通せるようになりました。
このネックレスを、このペンダントに通して使いたい、と思ってもネックレスのプレートが通らず、あらたにネックレスを購入したり、ペンダントのバチカンを大きいものに替えたりしていたことがこの「ピンフリーネックレス」により解決します。
また、「スライドボール」を単体パーツにしたものもでき、それをチェーンにいくつも通すことによって、アクセントとし、ご自分でアレンジできる「ストッパー付きボール」も生まれました。このパーツは、間にパールなどを通してそのパールを支えることができ、オリジナルの「ステーションネックレス」に変身させることができます。
日進月歩で進化をするジュエリーパーツ。
まだまだ、これからも進化していきます。
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