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宝石の石留めについて~「彫り留め」宝石の石留めについて~「彫り留め」編

2022/02/16
宝石の石留めについて~「彫り留め」宝石の石留めについて~「彫り留め」編

宝石の留め方で、石の見え方や全体の印象が変わります。
例えば、より石の美しさを強調する「爪留め」。
これは主に中石といって主役の石に使われる留め方です。

それに対し、主役を引き立てる脇役の石には、「彫り留め」という留め方を用いることが多々あります。

高さを出さずに地金の部分に彫り込んで留める「彫り留め」。
主役の石の邪魔をしない、一歩引いた佇まいと言っても良いでしょう。
高さがでない分、出っ張りがなく、リングの場合には引っかからずに石をぶつけにくいのも特徴です。
小さなダイヤモンドを彫り留めで数多く配置すると、印象はラグジュアリーであっても、身に着けやすいデザインとなります。


「彫り留め」は地金の厚みに彫って留めるので、大きな石には向きませんし、
彫り込む地金にもある程度の厚みが必要です。
また、彫った穴に埋め込むので、ガードルとパビリオンファセットがあるカット石の方が留めやすいようです。


「彫り留め」の工法は、まず、地金に下穴をあけ、その穴の内側にカット石のガードルの部分が収まる溝を切り込みます。
そこに石をセットしたら、周りの地金を掘り起こして爪とします。鏨で掘り起こした地金を
そのまま爪として留める方法もあれば、その掘り起こした爪を丸くして玉のようにして留める「玉留め」という工法もあります。

また、地金に下穴をあけるときに、星の形や後光が差すような形にして彫刻することもあります。
昔おじい様やおばあ様がなさっていた印台やかまぼこリングにこの彫刻がよく使われていました。
その形から「後光(五光)彫り」とも呼ばれています。

その彫刻の形をレモン型にした「レモン留め」もあります。
なんだか爽やかな名前ですね。レモンの形の真ん中に石を留めるので目のような形になり「目留め」とも呼ばれます。

逆に爪をまったく起こさない、「ドット留め」(地金留めとも呼ばれています)という留め方もあります。
石の大きさや形に合わせて地金を彫り、石をセットした後、その石の周りをスッと一周内側にそりを入れ、
地金を鏨で押しつけて留めていきます。

すっきりとした印象であることや、表面の滑らかな手触りからデイリーに使うリングなどに用いられます。
石をとびとびに散らして留めると、水玉模様のようなので「ドット留め」と呼ばれています。

また、一見「ドット留め」のように見える「チョコ留め」という留め方もあります。
まったく爪を起こさない「ドット留め」に対し、スッと内側に入れたそりを何カ所か起こして小さな爪として留める方法です。
ちょうど上から見たときのお酌しているお猪口と徳利のように見えることからこの名が付いています。


「彫り留め」一つをとってもいろいろな技法がありますね。
ジュエリー服部では、リフォームやオーダーを承る際、
お客様のご要望デザインに沿った石留めを細かくご説明し、
お打ち合わせさせていただきます。


ご質問やご相談等ございましたらどうぞお気軽にお問い合わせください。
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相談もお受けしております。もちろんご来店されてのご相談もお待ちしております。

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