「太陽の石」と呼ばれる、オリーブグリーンのジュエリー、ペリドット。
８月の誕生石です。


中世の、灯りに乏しい時代の夜でも鮮やかなグリーンに輝いたため「夜会のエメラルド」とも呼ばれています。

鉱物学的には、橄欖石(かんらんせき)の中で宝石として扱われるものがペリドットです。
橄欖石の語源はカンラン科の植物のオリーブを指します。

ペリドットは稀に地球に落ちた隕石の中からも発見され、その由来から宇宙のパワーと神秘を感じます。宇宙産のペリドットですね。
ペリドットの現在の主な産地は、アメリカ合衆国のハワイ、アリゾナ州また、中国、ミャンマーなどです。


その石言葉は「平和」「幸せ」「夫婦の愛」「運気の再生」「豊穣」。


もう一つの８月誕生石、「サードニックス」。
オニキスの一種でオレンジから赤の色と白の層がある縞模様のメノウです。
サードは秋の色という意味で、オニキス(メノウ)と合わせて、サードニックスと名づけられました。
その縞の層を活かし、古くからカメオ(浮き彫り)などに使われています。

成分は同じですが、縞になっていない石をカーネリアンと呼び、区別されています。
サードニックスの縞模様には、二つとして同じ模様が存在しないため、「個を大切にする」という意味もあります。


サードニックスの石言葉は「愛」と「情熱」。


そして新しく８月の誕生石となった「スピネル」。
語源は、ラテン語で「棘」を意味するSpinaに由来します。

無色または半透明で、赤色系（赤〜ピンク、蛍光ピンク）、青色系（紺〜水色）、紫色系（濃紫〜ラベンダー）緑色、オレンジ色、褐色、黒色などがあります。八面体の結晶として産出されます。


黄色は天然での産出はありません。
赤およびピンクは、少量のクロムが原因で発色します。 クロム含有量が高ければ高いほど、赤の色相が強くなります。


ミャンマー産のレッドスピネルの中で発色の良いものは素晴らしく、その美しさはルビーを超えるとまで言われるほどです。
最近まで、スピネルは消費者がほとんど知らない過小評価された宝石でした。 ルビーの代替品としての需要が増えたことによって、スピネルの豊かな赤い色とその歴史に対する評価は再燃することになりました。 古代には、東南アジアの鉱山が非常に大きなスピネルの結晶を産出し、王や皇帝の貴重な財産となりました。そのために、戦争の略奪品として数々の人手を渡ることになったものも多くありました。


自分の長所を伸ばしたいと考えている人や、ネガティブな自分を卑下してしまいがちな人に効果的なパワーストーンとしても有名です。


スピネルの石言葉は「目標達成」「向上心」。


とてもポジティブな宝石です。



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