1月の誕生石「ガーネット」
ガーネットの和名は、柘榴石。
ガーネットの結晶が柘榴の実を思わせることからつけられた名です。
石言葉は、友愛・真実・繁栄。
また、中世の騎士は、身代わりの血として自身に傷がつかないと信じガーネットを身に着けていました。
ガーネットの特徴は、多種多色であることです。
化学組成や色の違いから、大きく分けると2種類でそこからまたさらに枝分かれし、16種類ほどに分類されます。
色においては、赤・暗褐色・オレンジ・グリーン・暗緑色・イエローなど実にさまざまな色合いがあります。
よく「私の誕生石は、ガーネットだからつまらない」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、
実はいろいろな種類と色の選択肢がある、魅力的な宝石です。
特にデマントイドガーネットやスペサタイトガーネット、ツァボライトガーネットなどの
マニア垂涎のたいへん珍しい宝石もあります。
デマントイドガーネットと言えば、グリーンの色味を持つ石ですが、
中には石内部に存在するインクルージョン(内包物)に馬のしっぽのような形を持つものもあり、
ヨーロッパでは幸運の印として珍重されています。
ダイヤモンドのように光る、という意味を持つデマントイドガーネット。
エメラルドとはまた違った、鮮やかなグリーンは見るものを魅了する力を持っています。
特に発色の良い、ロシア産のものは近年、幻の宝石と言われています。
オレンジ色のスペサタイトガーネットは、スぺサルティンガーネットとも呼ばれ、
濃いオレンジ色のものをマンダリンガーネットと呼びます。爽やかなオレンジの香気が匂い立つような名前ですね。
ツァボライトガーネットは、草木を思わせるようなグリーンの宝石です。
正式名称は、グリーングロッシュラーガーネット。
エメラルドに似た色合いですが、発見されたのは1969年。まだまだ新進気鋭の宝石です。
ティファニー社がアフリカの「ツァボ野生動物公園」にて発見し、この名がつけられました。
誕生石には、自身を応援してくれる味方。身に着けると、勇気と元気をもらえるようですね。
今回は、1月の誕生石「ガーネット」についてお話しました。
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