立爪ダイヤモンドリングとテニスブレスレットのダイヤモンドを利用してリングへリフォーム

大粒なダイヤモンドがセットされた立爪リング。指輪やネックレスなどにもデザインに流行があります。かつて主流だった婚約指輪は「立爪デザイン」と呼ばれる大きな爪でしっかりとセットされたダイヤモンドリング。最近ではフォーマルシーンよりも、もっとシンプルで毎日楽しめるデザインが望まれています。

今回はその立爪にセットされたダイヤモンドをリフォームしました。他にも身に着けなくなったテニスブレスレットのダイヤモンドを利用することに。普段から身に着けられるリングをご希望でしたので、爪で留めるのではなくミルグレインセッティングと呼ばれる留め方でセットしました。


ミルグレインセッティングとは、地金に丸いツブツブを仕立ててそれを爪代わりにして石を留める工法です。
ミルグレインセッティングにも作り方が色々ありますが、当店が得意とするミル留めは、専用の工具を使用して一粒一粒手作業で地金を丸く仕立てています。石をセットしてから、石と地金のギリギリのところまでを強い力を加えて地金を丸くするには高い技術が必要になります。
ミル留めの良いところは、爪留めと違い繊細な洋服等に引っかかることもなく、また華やかさを演出してくれるところです。

出来上がったリングは重厚感ある表情に加えて、ミルの粒々がアクセントになっています。これでまた気分を新たにダイヤモンドを楽しんで頂けるようになりました。かかった費用は300,000円ですが、残ったリング枠やブレスレット枠をお引き取りしてリーズナブルにリフォームすることができました。