ダイヤモンドペンダントのダイヤモンドをパヴェセッティングに利用してリング作成
ダイヤモンドペンダントのダイヤモンドをパヴェセッティングの中央にセットして華やかなリングを作成しました。
トータル2ctのメレダイヤモンドを敷き詰めたパヴェリングに、お客様がお持ちの一粒ダイヤモンドをセンターにセットしました。パヴェデザインのリングを仕立てるには、良質なダイヤモンドを選ぶことはもちろんですが、そのほかにもダイヤモンドを綺麗に見せるための方法があります。それは爪を繊細にすることとダイヤモンドの面を整えて留める事です。小さなダイヤモンドを留める爪は、太かったりダイヤに掛かりすぎていると美しさに影響しますが、細すぎたり掛りが弱いとダイヤの落下につながります。理想的なのは、根は太く、先端は細い爪です。また爪の先にバリが残っていると、女性の繊細な洋服等に引っかかりやすくなり、爪が上がってしまいダイヤの落下につながります。爪は1本1本丁寧に仕立てることで、良質なパヴェリングが出来上がります。また、ダイヤの面を整えるには熟練の技術が求められます。直径1mm~2mmの小さなダイヤモンドが、理想的な角度で面がしっかりと上を向くようにセットし、そのうえで爪を抑えて留める作業は誰でもが出来る作業ではありません。爪で押さえるときに面がズレてしまうのが一般的です。ダイヤの面がズレないよう留めていくことで、ダイヤモンド本来の輝きが連鎖してキラキラと輝きます。また、メレダイヤを留める前の小さな穴すべてをピカピカに光るまで磨きます。糸に磨き粉をつけ、ひと穴ひと穴丁寧に磨くことで地金から光沢が現れます。その上にメレダイヤをセットします。留めてしまうとその穴を見る事はありませんが、ダイヤモンドが綺麗に見えるための努力を惜しむことなく作り上げることで、満足度の高いパヴェリングが誕生します。